W-house/2017

「アルヴァ・アールトに魅せられて」
30代のクライアントの要望は、北欧風でコレクションされていたアルヴァ・アールトのアトリエの写真を持参されていました。建築を目指した誰もが尊敬する巨匠の作風に、おこがましさと荷の重さを感じつつも、おのずとモチベーションの高まりを覚えました。建物は、シンプルな立方体とし、前面に敷地の間口いっぱいにパーゴラを設け、駐車場とアプローチとしています。リビングダイニングと一体となった土間ホールを南北に貫通させ、それに直交するよう東西に吹抜け、階段を配し生活の中心となるリビングから吹抜けを取囲むよう配した2階の洗面、ランドリー、寝室、子供室が繋がり程よい距離感と一体空間を形成しています。内部のテイストは、白い壁と黒いスティール、ナチュラルな木質で統一してクライアントのこだわりを表現してみました。

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